田中信正Official Website
DISCOGRAPHY


Edge/田中信正KARTELL             2006.2.21
EWCD-0118/ ewe records / 2500円 / MP3 1200円
田中信正(pf) 山田晃路(b) 大槻カルタ英宣(ds) 神田佳子(per)

1. Down Stream (river II)
2. Head Water (river III)
3. 猿
4. Flower Abstraction IV
5. Grassy
6. Edge
7. Temperance
8. Flower Abstraction III

全曲 田中信正のオリジナルのKARTELLの二枚目のアルバム。
神田佳子(per)がゲストで参加しています。



(田中信正による曲目説明 / 2006.2.21記)

作ったときの記憶なんて、どうでもよくて、誰の曲?という感じでいつもいます。
自分の曲なんだかどうなんだか、よくわかりません。
作ったときの事よりも、てるさんと、カルタ君が解釈して演奏してくれて、初めて存在し、
どう考えても、曲は、ネタでしかなく、、、
だから、どう演って欲しいなんてことは、よほど部分に思い入れがない限り、ありません。。


1.声が、、、 Down Stream(riverⅡ)
当初、「ひ○○」と呼んでいた曲。とある日本人女性ピアニストを、聴いたことはないのだけど、イメージして作りました。
二番目に新しいオリジナル。

2.変な曲ー・・ Head Water(riverⅢ)
一番新しいオリジナル。変な曲です。「ティータタッ、」という音型がモティーフになってる、いつ演っても笑える曲。

3.ブルガリアの人も、 猿
最初の音型が最初に浮かびました。でも、ベースに困難な動きなのでした。
猿っぽいので、曲名も猿にしました。北海道の恩人の名前にもかけてます。
 
4.水音が恐い、、、 Flower AbstractionⅣ
オキーフという画家の絵のタイトルです。花を接写レンズで撮ったような絵です。
最初、倉橋由美子(大好きな)「幻想絵画館」で観ました。(読みました)
Flowerシリーズは、花、女性性、感じ方(肌に触れて感じるような)、、をイメージしています。
音的には、一定のパターンがテーマになっていて、和声的には、肉感的な感じをイメージしています。
Ⅳは、数年前にボツにしていたのを、中間部のピアノ以外の即興部分と後半の展開を加えて、作り直しました。
水音は、本当、恐いです。
      
5.楽しい。 Grassy
矢野顕子さんのピアノ弾き語りCDにはまっていたときに、作りました。
全体に構成があって、各々の部分に固定された音型を指定していても、そこから自由になってもいい曲を作りたい
と思っていました。
明るい曲と思っていたけれど、聴いた方に、東欧的な暗さを感じる、と言われ、それが嬉しかった記憶が、、、。
ブルガリアが大好きだから、嬉しい!
矢野顕子さん弾き語りと同時に、その頃ブルガリアンボイスにはまっていたし。。
朝から、涙だらだら泣く。。。。

6.唯一4ビート曲、 Edge
三拍子の三小節単位の和音進行が浮かび、大好きなジェリアレンのギャザリングで聴いた低音のずれるパターンの
イメージが加わって、作った記憶が。。

7.節制 Temperance
外は寒いけど、ここは暖かい、というイメージでした。短い旋律を反復しようと思いました。
アルコで弾く「大丈夫だよ」という感じのメロディーに展開していきました。
節制は、タロットの大アルカナの14番目のカード。
節制の天使がふたつの壷を持っていて、その間の水は循環しています。
対極図と一緒かなあ。陰極まれば陽生じ、陽極まれば陰生ず、、、。

8.一番古い曲、、 Flower AbstractionⅢ
今回の中で一番古い曲。。右手のパターンができて、それに合わせて、左手のパターンができて、、、
それに合わせた低音のパターンを作って、、。なんとなくチックコリア、っていうのが感じにあって。。
後半のパターン繰り返しは、作った頃、一子先生の同門だった方にダビングしてもらったヨーロッパのプログレに
はまってて、そのイメージでした。